ここでは実際にアトム ザ・ビギニングを読んでのあらすじと感想を書いていきたいと思います。

なるべくネタばれなしで紹介してきますが、あらすじなどではどうしても一部ネタばれしてしまうのでご了承ください。

タイトル:アトム ザ・ビギニング
作 者:ゆうきまさみ(コンセプトワークス) カサハラテツロー(漫画)
出版社:ヒーローズ
掲載誌:月刊ヒーローズ
巻 数:1~連載中
評 価:★★★★☆
アニメ化:○
ドラマ・映画化:未

あらすじ

原因不明の大災害が発生してから5年後、復興とそれに伴う技術革新が急速に進んでいた。

ロボットの研究も日夜進んでおり、そんな中でも練馬大学は最先端を行く場所だった。

練馬大学の第7研究室に所属する天馬午太郎とお茶の水博志はこれまでの概念を覆す全く新しい人工知能「ベヴストザイン」を開発していた。

ベヴストザインは自我を持ち自分で考えることができるシステムで、現在はA10シリーズの6号機に搭載されていた。

ベヴストザインは非常に画期的なシステムで、2人は自我こそが心を作ると研究の成果発表で熱弁するが、あまりの突拍子のなさにまともに聞いている人間はほとんどいなかった。

一方、お茶の水博志が発表している最中、研究室に妹の蘭が遊びに来ていたのだがそこへ謎のロボットが襲撃してくる。

同じく留守番していたA106は自らの身を危険にさらしてまで蘭を守ったが、結局刺客が何者なのかはわからなかった。

その後、2人は賞金目当てと名声を高めるため「ロボット・レスリング」にA106を出場させる。

最先端の人工知能を積んだA106は順調に勝ち上がっていくが、決勝戦で蘭を襲ったロボットである「マルス」が出場していることが判明する。

これにより天馬はマルスを作ったのは同じ大学で別の研究室に所属している堤茂理也だと予想するが、オーナーとして現れたのはDr.ロロという女性だった。

決勝戦はA106とマルスの一騎打ちとなるが、マルスは軍事用のパーツも搭載されておりA106では歯がたたなかった。

戦闘中、A106は何度もマルスとの交信を試みるが全く返信がない。

マルスは容赦なくA106に攻撃を加えついに追い詰められてしまうのだが、とどめを刺す直前にA106の通信に応答するとその場でシャットダウンしてしまう。

この時からA106には新たな感情のようなものが芽生えるのだった。

感想

鉄腕アトムに関する漫画はPLUTOぐらいしか読んでいないのですがそれなりに興味があるのでこの作品も読んでみました。

浅い知識しかありませんが、アトムが生まれるまでの話ということなので割と楽しく読むことができています。

A(ア)10(ト)6(ム)という名前からもわかるようにこのA106がアトムの原型となっており、作中に出てくるA107は通称ユウランと名づけられており、これがのちのウランとなるようですね。

地上最大のロボットに登場するノース2号の原型となっているノースも登場しますし、ゼロニウムで作られているマルスも登場するのでこれがのちのゲジヒトに関係しているのかもしれませんね。

このようにPLUTOを読んだことがある方にとっては親しみやすい作品になっていると思います。

ATOMに少しでも興味のある方はぜひ読んでみてください。

アニメ化は?

2017年4月15日から7月8日までNHK総合にて放送されました。

ストーリーは原作第6話までに準拠しつつも、原作では描き切れなかった7研メンバーの日常を取り上げたオリジナルの話も製作されているようです。

私は見ていないので何とも言えませんが、興味があるなら見てみてもいいと思います。

第1期ではほとんど進まなかったようなので今後第2期が放送されるんじゃないでしょうかね。

実写化は?

さすがに実写化はされていませんね。

鉄腕アトムは1960年代にテレビドラマ化されたことがありますが、本作が同じように実写化されるかどうかは微妙なところだと思います。

大人の事情というのもあると思いますし、ロボットを実写化するといろいろと面倒なこともあると思いますし。

CGにすることによって見ごたえがなくなってしまう可能性もありますしね。

個人的な考えとしては本作が実写化されることはないと思いますが、中には楽しみにしている方もいるかもしれませんのでそういったかたは気長に待つことにしてください。